まいぷれマガジン
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女流棋士と大学生、2つの顔を持ち、多忙な毎日をこなしている。プロの女流棋士として、年に6回のタイトルに向けて挑戦。その他にも将棋普及のためのイベント、教室指導などで全国を飛び回っている。第19期女流王位戦挑戦者決定リーグ残留によって、2009年4月1日付で女流初段へ昇段することが7月に決定。この速さでの昇段は快挙だ。
インタビューの日は、地域の将棋イベントに参加していた。子ども達と笑顔でふれ合う可愛らしい姿からは、厳しい勝負の世界に身を置いているとは、とても想像がつかない。しかし、いったん将棋を指すとなると、真剣な眼差しに一変する。その切り替えの良さと集中力は、どこから生まれてくるのだろうか?
将棋に興味を示したのは6歳の頃だが、意外にも将棋一筋という生活ではなかったそうだ。
「小学生の頃は、週に一度、道場で将棋を指す以外は、外でよく遊んでいました。体を動かすことが好きで中学ではテニス部。当時は将棋に対しマイナスイメージがあって、良い成績をとっても周囲には隠していました」と苦笑い。
では、なぜ続けられたのだろう?
「地元の将棋大会で入賞して賞品を持ち帰ると、毎回母が大喜びしてくれたんです。母が喜ぶ姿が見たくてよく参加するようになりました」
なるほど。子どもらしい微笑ましいエピソード。これが、原点となっている。
「中2の時に将棋をしていると噂が広まりましたが、周囲からカッコイイと好印象で受け止められ、オープンな気持ちでできるようになりました。今でも自分のことを応援してくれる人を喜ばせたい一心で続けているのかもしれません」と、なんとなく自然な流れで現在に至ると控えめに語るが、性格について尋ねると、「意志は強いと思います。頑固で後悔しない性格です」とキッパリ。
「1度決めたら途中でやめたりはしませんね。ひとつのことを決めたら、たとえ他のことができなくなったとしても、仕方がないとあきらめて、決めたことを迷いません。そういった点では、潔い性格だと思います」
ソフトな人柄の内に秘めた意志の強さと潔さ、そして、周囲を喜ばせたいという原動力が、良い結果をもたらしたようだ。
「数年前に素晴らしい方との出会いがあり、大きな影響を受けました。将棋に取り組む真摯な姿勢も、生き方も。人生感が変わって、一生懸命に取り組むようになったのもその頃からです。自分も、人間的に素晴らしいと思われるような人を目指したいです」
将棋の世界で、たくさんの尊敬すべき方々に出会い、良い刺激を受けているという。刺激を自らの生き方に確実に吸収することで、ますますの成長を遂げているように見受けられた。
現在20歳。来年に成人式を控え、仕事に勉強に、今キラキラと輝いている。
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将棋盤に向かうとプロの気迫が。
定跡の研究に余念がない。
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