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武藤順子医師(小児科)
東京女子医科大学医学部卒、東京女子医科大学小児科入局、同大学院卒業。医学博士、日本小児科学会専門医。小児全般、アレルギーを診療分野とする。「病気と治療法について理解を深め、予防的な意識をもってもらいたいと考えています」。

小児のアレルギーで有名なものは気管支ぜんそくとアトピー性皮膚炎です。今回はこの二つのアレルギーについてお話します。
●気管支ぜんそくと治療法
 気管支ぜんそくとは、気道の炎症が続く病気、すなわち気道の慢性炎症といわれています。ここに外からの刺激を受けると、息を吐く時「ひゅーひゅー」、「ゼーゼー」という音が聞こえる発作となります。原因は、アレルギー素因、気道過敏性、環境因子(ハウスダストやダニ、カビ、ストレスなど)が考えられます。
 ぜんそくの薬物療法で変わってきたことは、気道の炎症を抑えて、無発作状態をできるだけ長期に維持するという考え方になったことです。以前は、発作治療薬が中心でしたが、今では発作を予防するのがポイントです。予防薬(長期管理薬)として、抗アレルギー薬、吸入ステロイドなどを使用します。長期の服用になりますが、症状によって徐々に薬を減らしていくことが可能です。
 ぜんそく治療には、薬物療法に加え、環境整備、医師との信頼関係、体力づくりが重要です。タバコはぜんそくの悪化因子です。子供の受動喫煙に注意しましょう。

●アトピー性皮膚炎と治療の四本柱
 かゆみのある湿疹が繰り返し現われるのがアトピー性皮膚炎です。湿疹は顔から首、ひじやひざのくぼみ、全身に広がることもあります。遺伝的な皮膚の乾燥や、皮膚のバリア機能の低下、アトピー素因を持つ人に悪化因子(汗やホコリの刺激、食事やダニのアレルギー、ストレスなど)が加わって炎症が起こります。
 治療には、①原因・悪化因子を見つけてそれを取り除く②薬を上手に使う③スキンケアをする④医師との信頼関係、という四本柱があります。薬物療法はステロイド外用薬と抗ヒスタミン薬(内服薬)などを使用しますが、基本は外用薬(塗り薬)です。医師との相談の上、用法を守り、勝手にやめないことが大切です。
 予防法としては、バリア機能を助けるためのスキンケアです。まずはきれいにして、保湿を忘れないようにしてください。
※次回は小池美菜子医師(腎臓内科)による「蛋白尿と血尿の見方」です。





最新の医療を知り、病気について考える
市民のための『健康公開講座』 ~八千代医療センター~

 2月10日、東京女子医科大学八千代医療センターにてウィンターフェスタ2008「健康公開講座」が開催され、約400名の市民が受講しました。内容は①気管支喘息とアトピー性皮膚炎②蛋白尿と血尿の見方③お産をとりまく環境の変化④セルフチェックで早期発見~乳がん検診~⑤子宮筋腫を切らずに治す~子宮動脈塞栓療法~。専門の先生方によるわかりやすく丁寧なお話は、とても興味深い内容で意義のあるものでした。
 地域医療の中核を担う八千代医療センターは、開院以来、1年あまりで延べ外来患者数が15万人、入院患者数は5,000人、救急は1ヶ月あたり1,200人が

講座の内容から女性の受講者が多く、赤ちゃん連れのお母さんの姿も見られました。
来院されています。今回は講座と並行して、劇団「キャトル・リーフ」によるミュージカルの公演もあり、イベントを盛り上げました。今後も市民に開かれた病院でありたい、と願う八千代医療センターの想いが伝わってくる温かいイベントとなりました。





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