まいぷれマガジン
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落語の寄席で会場や演者の手配を取り仕切る人を席亭と呼ぶ。八千代市大和田に、落語界にその名を知られた席亭がいる。「はじめは、近所のお年寄りが集まってくれれば、なんて思っていたんですが、ふたを開けてみたら、日本中から落語好きがやって来てね。老若男女関係ナシ!」と、語るのは『天麩羅の丸花』店主にして、大和田落語会『丸花亭』席亭の花嶋一彦さん。
毎月第3日曜日、『天麩羅の丸花』は『丸花亭』になる。落語好きの仲間で2001年に始めた落語会は今年すでに8年目、回数にして80回を超えようとしている。落語のメッカといえば、東京新宿、浅草、池袋。都心を離れた大和田で満員御礼なのは、ひとえにすぐれた演者選びゆえ。「自分で情報収集して、寄席に通って、これは!と思う落語家さんとは交流を深めておいたり。日ごろの努力が欠かせないんですよ。 |
それに、調べているうちに大和田出身の落語家さんもいることが分かりましてね。もちろん声をかけて、丸花亭で落語をしてもらいました。今では真打ちお披露目会にも呼んでいただけるようになって、嬉しい反面、ご祝儀はいくら包むんだろう?なんて心配をしたりね(笑)。好きでなきゃやってられないですよね」。
うわさを聞きつけて、最近では寄席のお客さんのみならず、寄席を開きたい人までもがノウハウを知りたくてたずねてくる。そんな評判高き丸花亭も、思うようにお客さんが集まらず、落語会を止めようかという話まで出たことがある。「でもちょうどその頃、落語ブームがやってきたんですよ。テレビドラマや映画で落語が取り上げられてね。おかげ様でお客さんが増えてくれました」。運が味方してくれたのも、長年の地道な取り組みあってこそ。「落語家さんからは、丸花亭は落語がやりやすい、と言っても
らいます。都心の演芸場と違って、お客さんに落語好きばかりが集まっていますから、みなさん笑いどころを知っているんですね。70名で満席の小さな小屋なので、終われば打ち上げと称しての飲み会、落語家さんと顔見知りになってしまうお客さんもいますよ」。だからといって、初心者が入りにくい雰囲気では決してない。「自分自身もそうでしたが、やっぱり生で聞いて見て、こそですね。CDやテープでは、身ぶり手ぶりが分からない。テレビでは迫力が伝わらない。すぐ目の前で落語家さんが演じるライブ。これがやっぱり落語の魅力です」。
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| 2007年1月の落語会にて。最前列右から2番目が花嶋さん。中央は春風亭一朝さん、その左が春風亭柳朝さん。 |
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●Profile
八千代市大和田出身。子どもの頃からテレビの演芸番組で落語に親しみ、高校生の時はじめて行った寄席で深く落語に魅せられる。「天麩羅の丸花」2代目。和風家屋の店内には好きなジャズを流している。
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