まいぷれマガジン
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田中さんとフルートの出会いは小学校4年生のとき。友達に連れられて見学に行った海神小学校のオーケストラ部で、顧問の先生から「じゃあ、田中さんはフルートね」といきなり“任命”を受ける。なぜ、フルートだったのだろう?
「たぶん、当時ちょうどフルートのパートをやる児童がいなかったんですよ。だから、これはもう有無を言わさず担当させてしまおう、と思われたのかも(笑)。でも、吹き始めたら楽しくて。6年生の定期演奏会では、ビゼー作曲『アルルの女よりメヌエット』で、ハープとフルートだけの長いソロパートを演奏させてもらいました」。会場は、収容人数1000人を超す船橋市民文化ホール。ふつうなら緊張してしまうところだが、「気持ちよかったー!」とのこと。小学校時代からステージ度胸は抜群だったようだ。 |
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プロへの道を意識し始めたのは中学生の頃から。「当時のニュースも、流行ったドラマも記憶にない」くらいの集中力で見事、音楽大学の難関入試を突破。そのまま順風満帆かと思いきや、卒業後にプロの世界の厳しさを思い知ったそう。「それまでは、『自分が演奏していて楽しい。だから、他の人にも聴いてほしい!』というスタンスだったんです。でも、仕事の現場で出会う先輩方は、演奏技術はもちろん、曲自体について深く掘り下げている。作曲された当時の資料を読み込んで、『自分がこの曲で何を伝えたいか』をしっかり持っていて、それがないとプロとしてはやっていけないんですよね。衝撃でした」。
やがて、「演奏家とは、お客さんに曲の良さを知ってもらう“ガイド役”」だと気づく。2006年9月、念願の単独リサイタルを船橋市民文化創造館きららホールで開催。「さすがにこの時ばかりは緊張しました(笑)。それだけに、周りの方の気遣いが身にしみた経験でもありました」。
来年には夢だったというパリでの公演も控えている。「着物を着て、箏と共演するんですよ。曲目は、『春の海』など日本の伝統曲が中心。尺八の部分をフルートで演奏します」。活躍の場が海外にまで広がった今でも、やはりふるさと・船橋がいちばん落ち着くという田中さん。ここ船橋から、その素敵な笑顔と音色を世界に届けてほしい。 |
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| 初の単独リサイタル。「衣装やメイクに凝るのも楽しくて。このドレスはタイシルクでオーダーしました!」 |
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●Profile
9歳よりフルートを始める。桐朋学園大学短期大学部卒業。2001年第14回市川新人演奏会、2006年フルートリサイタル~虹~を開催。テレビ番組のサントラなどでも活躍中。 |
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